中山競馬場に前年の有馬記念の覇者11マツリダゴッホが圧倒的な前売りオッズを伴って戻ってきた。その有馬記念時は9番人気と低人気だったが、レース自体は前を行く名牝ダイワスカーレットを直線で掴まえゴール時には1馬身離す完勝だった。戦歴の示す通り中山コースは9戦して6勝2着1回、3着1回とほぼ崩れておらず、一叩きされたここはデータ的には死角が最も少ない馬といえる。
それでも、事前の単勝オッズが1.4倍では買われ過ぎだ。ディープインパクトならこのオッズでもお買い得かもしれないが、マツリダゴッホでは過剰人気も甚だしい。
勿論このメンバーなら完勝する確率は高いが、それでもそのオッズに見合う70%以上の勝率は確保できていないと思う。
ならば7マイネルキッツでどうだろうか。当馬は11と同門の国枝厩舎所属馬。11が確勝級なら12まで含めた三頭出しなど調教師は行わない。何らかのメリットを当馬に感じての出走なのは容易に想像が付く。前走はゴール前で勝ち馬に足元を掬われたがレース自身は悪くはなかった。右回りに一抹の不安はあるが、オッズが10倍以上付くのなら、その確率以上には走れると見た。
オールカマーの名の通り多士済々の顔ぶれの馬が揃ったが、ここでは秋の大一番に繋がる内容の好レースを期待したい。
レース結果
回顧録
11マツリダゴッホは、このメンバーでは実力が二枚は違っていた。逃げるキングストレイルを直線鞭も使わず馬なりで交わし去り、正に完勝、横綱競馬で盤石のレース振りだった。2着には鼻を切った10キングストレイルが逃げ残った。当馬は3歳時には同距離、同コースでのG2セントライト記念の勝馬であり距離はこなせると見ていたが、近3走は何れも1200mを使っていたにも関わらず、ここまで好走できたのは、抑えることなく逃げ戦法を採った、鞍上の判断が的確だったということだろう。
期待した7マイネルキッツは4着。3コーナー過ぎから松岡の檄に応え仕掛けていったが、勝馬には0.6秒敵わなかった。しかし、今日のコースは右回り、距離も当馬の適距離から一ハロン長かったことを思えばよく健闘していると思う。松岡の仕掛けも的確で特に不満はない。今日のところは力負けだが、東京コースで2000m以下のレースなら、まだまだ伸びていきそうな印象は見受けられた。
