2009.07.26 札幌9R 函館記念 G3

By admin On 7月 25th, 2009

 レース名は函館記念なのに、札幌競馬場で開催されるとはこれ如何にといったところだが、これは今年函館競馬場が改装工事のための処置である。

 例年の函館記念といえば過去10年で4回の馬連万馬券が物語っている様に典型的な荒れるハンデ戦。つまりは大勢の意図しにくい馬が上位に食い込むイメージだが、実際のところは前哨戦の巴賞がこのレースの鍵を握っている。距離は1ハロン違うがここをステップとして例年多くの馬が好走しているからだ。今年も注意すべきポイントは例年と変わらず巴賞組と見てまず間違いない。つまり、1ハロン分の距離延長を考慮した巴賞組から参戦する馬の選択が、函館記念の勝ち馬を探す上で最も重要な項目となる。

 このレース巴賞組の1~3着馬は揃って参戦しているが、今回は前走3着に敗れた16サクラオリオンに注目する。同馬の札幌洋芝成績は3戦して1着2着3着を各1回ずつ。成績が指し示すように、時計の掛かる芝に特性が高いのは間違いない。父エルコンドルパサーの残した3世代の内2世代目に当たる当馬は、際立った特性でもある力強さを十分に受け継いでいる。前走より1ハロン距離が伸びることで、前回の上位馬を逆転できると見た。よってこのレースの本線は16サクラオリオンとしたい。

 エルコンドルパサー産駒とスペシャルウイーク産駒が相見えるハンデ戦。父の世代の戦いを良く知る筆者にとっては、代替競争的な趣も感じ、予想は難解ではあるが、何とも楽しみな一戦である。

 レース結果

 回顧録

 道中はやや後方から徐々にインを押し上げ、直線に向くとやや強引に外に出し、残り1ハロンで前を行く3頭を捉え、16サクラオリオンがこのレースを制した。

 16サクラオリオンは最終単勝4番人気であったが、オッズは6.5倍で、1番人気のマイネルチャールズの5.4倍とあまり差がなく、オッズが示すように混戦ではあったが、最後に一押し利いたのは、やはり洋芝にも負けない力強さを伝えるエルコンドルパサーの血であったような気がする。

 勿論鞍上の秋山のファインプレーも見逃せない。中京記念に続いての重賞制覇に導いた手腕は、小回りのローカル競馬場にマッチした戦いをここでも十分に見せつけてくれた。この勝利は馬・厩舎・騎手全ての人間が完璧に仕事をこなした結果であることは間違いない。

 二着には藤田の乗るマヤノライジン。三着には岩田のメイショウレーガロが入り、終わってみれば配当は今年も荒れ模様だか、上位陣の顔ぶれだけ見ると、然も在りなんと思える今年の函館記念だった。それと上位6頭まで全てが巴賞組だった点は、予想の中核とした考え方に合致しており、勝ち馬を的中したこと以上に非常に満足いく結果となった。