皐月賞馬5アンライバルド、2着馬7トライアンフマーチ、ダービー2着馬13リーチザクラウン、3着馬8アントニオバローズ、青葉賞勝馬の2アプレザンレーブと先に施行されたセントライト記念と比べるとダービー馬を除いたこの世代の代表馬が一堂に会した感のある今年の神戸新聞杯。フルゲートにならずとも激しい戦いになることは必至である。
前売り段階では5アンライバルド、8アントニオバローズ、13リーチザクラウンが人気を分け合っているが、それが指し示す通り、おそらく勝馬はその3頭の中から出ると見てまず間違いないだろう。
しかし、そのうちどれが勝つか迄の予想は非常に難しい。なぜなら、ここでの勝利の要因には春と比べての成長度という要素は欠かせないだが、正直なところそれはレースを終えるまで判らないからである。つまり成長度は結果を見て初めて理解することのできる要素なのである。つまり折り合い面や勝負所での加速度はレースにおいて初めて発揮されるものなのである。
ただ希望的観測から言えば、13リーチザクラウンに一票を投じたい。2歳のラジオたんぱ杯時点で既にライバルロジユニヴァースを抑え一番人気に推される程注目を集めていた同馬だが、その人気とは裏腹に安定しない精神面や腰の甘い肉体面においても、春の時点では完成型には程遠いものであった。にも関わらず、ここまでの実績を残して来た13に、一夏を超えての大きな成長を期待したい。ロジユニヴァースがいないここならすんなりと勝ち上げってくれることを期待している。また、2、3着候補には素直に5アンライバルドと8アントニオバローズとしておく。
いずれにしてもここは本命戦。ここでの結果が現時点の各馬の実力を明確に指し示すものではないとは思うが、ひとまず菊花賞賞に向けて各馬の好走及び成長具合を見たいものである。

神戸新聞杯 動画
【回顧】
このレース先手を主張したのは大外13番枠からのスタートのリーチザクラウン。スタートから2ハロン目に10秒台のラップで鼻を取り切ってからは、直線に向くまで全て12秒台のラップを刻み、スローペースに落としての逃げは見事だった。
直線はギアを入れ直しスパートを掛けたが、大外一気にやってきた4イコピコには敵わず、2馬身差を付けられての完敗。しかし久々で18Kもの馬体減がありながらの走りにしては、手綱を取った武騎手がレース後語った様に、上々のレース内容だったことは間違いない。反動がなければ次走はもっと良くなるだろう。ただここまで減った馬体で激走した反動の不安は大きい。よって次走の当馬の取捨は、これを踏まえてより慎重に行いたい。
このレースの一番の驚きは4イコピコの激走。春の実績馬を全て撫で切った走りは見事の一言。距離が伸びて菊花賞ではどうかの疑念は少なからず残るが、このメンバー相手に勝利したことはフロック視すべきではないだろう。
3着のセイウンワンダーと4着止まりのアンライバルドは、トライアルとしてはこんなとこだろう。アンライバルドは道中久々の為か行きたがるのをなだめるのが一杯の状態。乗り難しさ春と変わらず、いつもながら悩ましい馬である。しかし、実力があるのは間違いないので、これで人気を大きく落とすようなら、次走はかなり美味しい狙い目にはなりそうである。
あと唯一気になったのは8アントニオバローズの凡走。勝ち馬から2.0秒も離される馬ではないので心配である。ただ、ここまで負けては理由はどうであれ、次走は消しの方向が無難である。