2009.12.06 阪神11R ジャパンカップダート G1

By admin On 12月 5th, 2009

 芝の古馬戦線の層の薄さと比べて、ダートのメンバーは層が厚く、暮れのダート王を決める一戦に3歳馬から7歳馬までの有力馬がずらりと揃った感がある今年のジャパンカップダート。

 特に3歳馬は計5頭出走しており、JDダート覇者のテスタマッタと今年創設の新潟レパードステークスをレコードで快勝したトランセンドを欠くメンバーであるにも関わらず、これだけの実績馬が顔を揃えるのだから立派なものである。

 但し、予想は別の問題。現実的には4歳以上の古馬57Kの負担重量に比べて1Kしかアローワンスがないのはやはり厳しいと言わざるを得ない。今年フェブラリーステークスを制した2サクセスブロッケンにしてもそのレースで2着したカジノドライブにしても、3歳時の当レースでは、古馬の厚い壁に跳ね返されたことを考えれば、実力十分の3歳馬といえど積極的には狙いにくい。

 特に3歳馬の中で人気を集める前走武蔵野ステークスを快勝した16ワンダーアキュートは、14K減った馬体重が不安である。大きな馬体減で好走したツケは次戦に必ず支払わされる。それほどサラブレッドとはデリケートな体調の中でレースを行っている。また前走の鞍上である安藤勝己も今回は5マコトスパルビエロを選んだことと大外枠からの発走を合わせて考えれば、この一戦は非常に厳しい戦いになりそうである。

 しかし一方、ダートの雄4ヴァーミリアンにも不安は見え隠れする。ダートのG18勝は立派だが、内7勝は地方競馬場で上げたものであり、小回りで砂の深いコースに特化した走破能力は、中央のダートではスピード不足の裏返しでもある。前年同レースで3着なのは騎乗した岩田騎手が後ろから行き過ぎた為だが、それを差し引いても中央のG1で勝ち負けするには、スピード不足は否めない。もちろん4ヴァーミリアンに前走敗れた5マコトスパルビエロと14ワンダースピードにも同じことが言え、このメンバーでは恵まれて掲示板に載るのが一杯かも知れない。

 そう考えると、好走という視点では、1エスポワールシチーが最も欠点がない様に写る。ダートは9戦して7勝2着1回、一番大きく負けたのが今年のフェブラリーステークスでサクセスブロッケンから0.2秒差の4着の安定度なら、現時点で単勝一番人気なのも頷ける。唯一の欠点は一番人気馬と言うことだけである。

 また、人気面を考えると1エスポワールシチーをマークできる枠に入った2サクセスブロッケンにどうしても目が行く。勿論、南部杯では1エスポワールシチーに0.7秒差の完敗で、前走の武蔵野ステークスでは今回厳しいと評価したワンダーアキュートに0.9秒差付けられての負けでは、今年のフェブラリーステークスの勝ち馬として不甲斐無いの一言だが、競走馬は幾多の手痛い敗戦を経て完成していくものである。春の段階でカジノドライブを始め、カネヒキリ、エスポワールシチー、ヴァーミリアンをまとめて負かした実力を侮ることはできない。

 実力伯仲であるがゆえに決断は難しいが、2サクセスブロッケンの春秋ダートG1連勝に期待を最終結論としたい。

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