【回顧】
群雄割拠のダート界に断を下したのは、衆目が選んだ一番人気のエスポワールシチーだった。1番枠からスムーズに先行すると一度も他馬に交されることなく、影をも踏ませぬ快走で2着馬に3馬身1/2付けてのゴールは、正に快勝と呼ぶにふさわしい。これにより、2002年生まれの強いヴァーミリアン世代に引導を渡し、ダートは新たな時代に突入したと言える。
2着にはシルクメビウス、3着にはゴールデンチケットの両3歳馬が入り、新たなダート世代の層の厚さを見せつける結果ともなった。
期待した2サクセスブロッケンは、2番枠を生かし直線半ばまでは勝ち馬に追いすがり粘ってみせたが抵抗もそこまで。最後は勝ち馬に振り切られ、ゴール間際で3歳馬2頭に交されては、春のダート王者として、まだまだ復調途上という内容。しかし鞍上の内田騎手がレース後、「勝ち馬は本当に強い。これからのダート界を背負って立つ馬です。」と勝ち馬を最大限に讃えた発言をしたように、サクセスブロッケンをもってしても、エスポワールシチーの強さが際立ったレースだった。
それにしても今回のG1も逃げ馬が勝利してみせた。最上級の格を持つレースでもやはり競馬は逃げ、先行馬が有利。その事実を改めて認識させられたレースだったと言うことである。

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