2009.12.20 中山11R 朝日杯FS G1

By admin On 12月 19th, 2009

 朝日杯が行われる中山芝1600mは、圧倒的に内枠有利のコースである。このレースの過去10年の連対馬は全て6枠より内目の馬となっている。出目による偏りという話ではなく、間違いなく7、8枠は死に枠と断じられる傾向である。

 今回8枠には、前走東京スポーツ杯で2着したトーセンファントムと同レースで勝ち馬から0.4秒差6着に好走したニシノメイゲツが入ったが、上記の内容を踏まえると非常に厳しい戦いになるのは間違いない。

 また、朝日杯は3歳チャンプを決めるレースであり、戦歴としては前走1着であることが望ましい。2004年のマイネルレコルト、2006年のドリームジャーニー、2007年のゴスホークケン以外、すべての馬が前走1着しており、現時点での絶対的な能力や完成度が問われている。

 脚質は、4角4番手以内の先行脚質が最も勝ち馬の傾向にマッチする。4角2桁番手からの差し切り勝ちは平成18年のドリームジャーニーのみであり、後方からの差し・追い込み一手では勝利までは決して届かないケースが大半である。但し、一方で逃げ切りも難しく、勝ち切ったのはミホノブルボンとゴスホースケンの2頭のみである。よって道中脚を溜めて、勝負処の3角から4角に掛けてスムーズに加速していける馬が勝利に一番近い位置にいることになる。

 上記の条件を踏まえると、人気でも8ローズキングダムが最も欠点がない馬に映る。先行して、終わりも絶対抜かせない勝負根性はここでも大きな武器になる。名門薔薇(ローズ)一族に現れた牡馬の一線級としての好走を期待したい。

 但し、馬券的妙味としては、一番人気必至の馬に全権を託すのは些か興醒めである。ならば、8ローズキングダムより内目の枠を引き、前走東京マイルをレコードタイムで勝ち、中山マイルにも勝ち鞍がある6キングレオポルドに食指が動く。

 キングレオポルドの父はこのレースを快勝し一躍翌年のクラッシック候補として注目を浴びたフジキセキ。フジキセキ自身は翌年の弥生賞快勝後、屈腱炎にかかり、無敗のまま引退し種牡馬になった。ここまでサンデーの後継種牡馬としてコンスタントに優駿を送り出して来たが、いずれの産駒もG1ではワンパンチ足りない馬が多いのが特徴である。

 その意味では、G1の激しい流れでは、6キングレオポルドが勝ち切るのにいま一歩足りないかも知れないが、単勝オッズが10倍程度付けるなら、十分勝負になると見た。なにより西高東低と呼ばれて久しい馬の質に比べて、このレースの勝利ジョッキーは、関東所属と関西所属では五分であり、ホームのアドバンテージを生かした積極的な騎乗を鞍上の柴田善臣騎手には期待したい。

 近年では、暮れの阪神ラジオNIKKEI杯の方が翌年のクラッシックに直結しているが、それでも朝日杯の勝ち馬は、世代を代表する馬であることは間違いない。それは過去このレースの勝ち馬の多くが古馬G1レースの勝ち馬になっていることで証明されている。つまり現時点で最強であることを示すということは、同時に輝かしい未来が開かれることと同意語になるのである。

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