ギャンブルは常に確率と配当の関係が重要である。言い換えれば、期待値の問題だ。
例えば、目の前にサイコロを用意し、胴元と張り手の二者がいるものとする。そして、張り手は参加料として100円を支払いサイコロを振る権利を胴元から許される。張り手は、賽の目で奇数が出た場合のみ180円を胴元から受け取り、偶数の目を出した場合は100円の参加料は胴元のものになるという賭けを行う。
普通に行えれば、奇数の目が出る確率も偶数の目が出る確率もともに50%なので、この単純な仕組みの張り手の1回あたりの期待値は180円×50%で90円となる。
つまり、100円の参加料に対して90円しかリターンがないため、試行回数×10円分が、計算上の張り手のマイナスとなる。
上述の様な単純な仕組みでは、張り手の不利が理解しやすいために、誘われても張り手として参加する人間は殆どいない。だから、大抵のギャンブルは張り手になる不利を解り難くし、張り手にもチャンスがあるように見せかける。もしくは、パチンコやパチスロのように、全体としては、張り手の不利益は明白だか、一部には張り手の有利になる目を紛れ込ませ、或いはそうすることで張り手が勝つ方向のシナリオを巧みに幻想させる。
そして、たまに勝つ経験により、記憶が部分強化され、より深い快感とともに張り手の意識のなかに刻み込まれるのである。
さて、競馬はどうであろうか。
競馬のてら銭は単勝馬券・複勝馬券が20%で、その他の馬券が25%となっている。(但し、金杯、ダービー、有馬記念等年間10レースについては、それぞれ5%の配当上乗せがなされている。 )
つまり競馬でいえば、全くランダム、もしくは全ての買い目を購入した場合、期待値は単勝及び複勝は80%、それ以外は75%となる。要は100円の馬券を買った場合、それぞれ80円と75円がリターン額である。
上述のサイコロを例にとれば、これは圧倒的に張り手に不利なギャンブルであることは明白で、競馬を投資と見た場合、全く不利な構図は至極単純な数字で示されている通りである。しかし、日本中央競馬会(JRA)の売上は平成9年の4兆円超から減少傾向にあるとはいえ、平成19年度で2.5兆円を超える圧倒的な売上を誇っている。
まさに、マジック。
この圧倒的に不利な状況を覆い隠し、ひとえに競馬が魅せる幻想はかくも多くの人々にその天文学的な金額分の間違った夢を与え続けくれていることとなる。
確かに、100円がものの数分で何万にもなったり、時には何十万、はてさて何百万、もしかしてそれ以上の夢は、パチンコやパチスロでは到底叶えられないものだ。そして、この巨大な資金を取り巻くような玉石混合の情報量が、いつかは正しき金色の天国扉に導いてくれるような気分にさせる。
しかし、これこそ幻想だ。
重要な情報は完全に秘匿される。青天井の競馬において、それを所持するもののそれこそが最善の一手だからだ。間違った方向に張られることで膨らんだ資金の全てを奪い取ることができる手段が簡単に一般に紐解かれたりはしない。もしも、正しい情報が広く不特定多数に開示されるならば、より大量の資金がつぎ込まれ、払い出しオッズは平凡なものに落ち着くこととなる。
逆にいうならば、万馬券以下の配当オッズに落ち着くレースは、広く公開された情報に基づく結果であり、目を剥くほどの高配当は何がしかの秘匿された情報に齎された結果であるともいえる。
では、一般の人間が競馬で儲けることは不可能なのか?
ここで、冒頭の期待値の話に戻ろう。単純な張り方では確率に集約されていく。てら銭を引かれた単勝・複勝ならば80%、連複ならば75%の期待値に近づいていく。
ギャンブルとは選択と排除である。何を選択し、何を排除もしくは無視するのか、その絞り込みの自由のみ張り手に与えられた最大のメリットである。要はレース単位でも、馬単位でも控除分以上の無駄、外れ目を排除できれば、勝つということになる。ただ難しいのは勝ちやすそうな組み合わせは、低配当で、勝ちにくそうなそれは高配当であり、且つ、のべデータでもその傾向値は正しいことである。そして人はまずは当てに行く行為を最優先させる種であることだ。結果当たったとしてもトリガミになれば、そのレースに張ったことは間違いになる。(結果でしか、またそのレース単体で考えることが正しい判断かは別にして)また、トリガミになる目を買う行為こそが、全体の手段として正しいかどうかの判別するのが難しい場合がある。
だから、このサイトでは、その選択を単勝のみに照準を合わせることにした。
なぜなら、これこそが選択と排除の関係が最も明確に計れ、予想と結果の関係を単純に理解できる方法だと思えるからだ。(もちろん、他者に強要するものでもない。)
ここでは、最大18通りの中から、最適な馬(最も期待値の大きい馬)を選別することに注力する。(よってその選別馬は必ずしも勝率が高い馬とは限らないことも付け加えておく。)
当WEB管理人としては、ここに訪れる人に、競馬に取り組みにあたっての一参考としていただければ幸いである。